しょっぱなから「書くことであらかたの悩みは解決する」という主張が展開。文章術の顔をした自己啓発書の名著だった。
なんだかもやもやして、どうしたらいいか正解がわからないときに、ペンを片手に書き出してみる。手を動かすことで、考えがまとまり整理される。この書き出しは誰に見せるでもなく、書き捨てがおすすめされていた。書くという行為そのものが有効であると。
図らずもこれって私が実践してたことかも。いま手元にある大量の雑記帳は、謎の文章(とイラスト)でページが埋めつくされている。同じようなことを書き連ねていて、前に進んでない感があるのが残念だが、それはおいておく。
ブロガー論についての言及で深く刺さったのは、人が読みたいものを書くのではなく、自分が書きたいものを書くべしという主張。自分は唯一無二の存在であるはずなのに、ウケを狙って求められるアウトプットを続ける虚しさ。5年前の自分に読ませてやりたかった。
ムカつく取締役に倍返しをしたら、4倍になって帰ってきて「おしまいDEATH」を喰らうのが、残念ながら現実である。