読み終わってパタンと閉じたとき、自分の中にはどれほどのモノが残っているのだろうか。
無情な忘却曲線は、どんどんどんどん頭から学びや感動を消していく。数年後には読んだかどうかも怪しくなっているだろう。どうにかしたい。読書ノートに記そうかと思うも、ブロガーの端くれとしてはやはりブログに遺したい。
そんなとき手にしたのが本書だ。ビブリオバトルは、書評バトルのこと。各自が面白いと思った本を持ち寄って、ひとり5分でプレゼン。2,3分の質疑応答を経て、第三者が一番読みたくなった「チャンプ本」を選ぶというルールだ。よし、これをやってみよう。ひとりビブリオバトルをこの「ホビヲの読書感想文」で。
戦う相手は、恐縮ながら読者であるあなた。レビューを読んで、本を読みたくなったら私の勝ちというものだ。日々書評の質を高め、いつの日かリアルで戦って「チャンプ本」に選ばれるのを夢見て。
もしよかったら、あなたも一緒にどうだろうか?
同じ言葉や文章を受け取っても解釈する人によって、その文章に見出す意味は全然違う。つまり、本を読むことは実は創造的な活動なのであり、「なぜその本を読んだのか?」「どういう読み方をしたか?」「どう感じたのか?」という部分にこそ、解釈者としてのその人の「人となり」「個性」が現れ出るのである。(P.154)